ホーム > 電子書籍 > 海外文学 内容説明 ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から2番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ! そんな時、〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインにひきよせられて……永遠の名作。
夏への扉(新訳版) 商品詳細 著 ロバート・A・ハインライン 訳 小尾 芙佐 ISBN 9784152090591 ぼくが飼っている猫のピートは、冬になると"夏への扉"を探しはじめる。家にたくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じているからだ。そしてぼくもまた、ピートと同じように"夏への扉"を探していた。最愛の恋人と親友に裏切られ、仕事を失い、生命から二番目に大切な発明さえも奪われてしまったぼくの心が、真冬の空のように凍てついてしまったからだ。失意の日々を送っているぼくにも、ピートが信じる"夏への扉"は見つかるのだろうか。未来は、ぜったいに過去よりよいものになる――それぞれの"夏への扉"を探して現代を生きる人々へ、新しい翻訳で贈るハインラインの希望に満ちあふれたメッセージ。新しい時代の『夏への扉』がここに登場。 0000115139 この商品についてのレビュー 入力された顧客評価がありません
高評価なので私の期待が高くなってしまったせいもありますが、正直あまり楽しめませんでした。 ここまでガッカリさせられた本は久しぶりです。 序盤でどういう流れになるか想像できてしまうので、読みながらも、これは主人公のことだな、これは主人公がやったんだな、というのが何となくわかってしまいます。 意外性が無いので、後半にあると言うどんでん返しが、何を示しているのかわかりません。 予定調和のストーリーでした。 読んでて特に楽しめなかったのが、うんざりするほどのご都合主義。 タイミング良く弁護士や公証人が現れたり、超機密のはずのタイムマシンの話が主人公の耳に入ったり…。 物語に多少のご都合主義はつきものですが、もうちょっとそれを感じさせにくい展開にはできなかったものかと思います。 物語において肝心なはずの主人公も、いまいち好きになれません。 純粋で正直で一途な男なのですが、自己評価が高く善良でもない、とても幼稚な性格に見えました。 個人の好みもあるとは思いますが、善良でなくても、もっと感情移入できるような人間性を描いてくれれば良かったのですが。 ただストーリー構成は良いと思うので、読書も人生も経験が浅い、子供のうちに読んだら感想は違っていたかもしれません。 タイトルに「夏」が含まれるので、夏休みの読書感想文などに相応しいのではないでしょうか。